PRESS RELEASE
株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT デバイス向けに最適化された IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」のすべてのサービスをグローバルでも利用可能となることを 7月13日に発表し、日本企業向けに、「SORACOM Global PoC(※)キット」の受付を開始します。
これまで 「SORACOM」 は NTTドコモとの仮想移動体通信事業者(MVNO)の契約(L2卸契約)をもとに、日本国内を対象とした NTTドコモのサービスエリアでご利用いただけました。
ソラコムは、7月13日より、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」をグローバル対応し、「SORACOM Global PoCキット(以下、Global PoCキット)」の受付を開始します。ソラコムが海外の通信キャリアと接続することで、1枚の SIMで、120を超える国と地域において「SORACOM」のサービスがご利用いただけます。「Global PoCキット」をご利用になるお客様は、「SORACOM Air」でセルラーネットワークを利用したデータ通信ができるのみならず、「SORACOM ユーザーコンソール」やAPIを通じた回線管理、データ転送支援サービス「SORACOM Beam」、プライベート接続サービス「SORACOM Canal」 等の、すべての「SORACOM」提供サービスをご利用いただけます。
このグローバル対応により、セルラーネットワークを利用したデータ通信を組み込んだ製品やサービスをグローバル展開するお客様は、「出荷先の国ごとに通信キャリアと契約は不要、契約を一本化」、「日本で製造を行い海外に出荷する製品に、あらかじめ SIM を組み込み、利用開始時に Web コンソールから通信開始、製品利用終了時は同様にリモートから SIM を解約」、「海外に設置したデバイスに「SORACOM Air」を挿し、「SORACOM Canal」などのプライベート接続サービスを利用し、閉域網での IoT システムを構築」といった利用が可能となり、グローバルに拡がる IoT システムに「SORACOM」をご利用いただけます。
なお、7月13日時点では、海外での検証開始したい方向けの「Global PoCキット」を日本企業向けに提供開始します。
株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、日本発のグローバルに展開する IoT ビジネスの発展に貢献していきます。
※「PoC」とは
Proof of Concept の略で、新しい概念や技術が利用できるかどうかを実際にデモストレーションを作成し実証すること
記
「SORACOM Global PoC キット」詳細:
1.「SORACOM Global PoC キット」の内訳
※PoC 実施後にフィードバックをいただくことを前提に、特別価格での提供
※「SORACOM Air」データ通信料以外の「SORACOM」サービス利用料金は含みません
※データ通信料は、ご利用になる国と地域の Zone により異なります
2.サービス受付開始日
2016年7月13日(水)より受付を開始し、順次ご提供
3.「SORACOM Air」 グローバル対応 SIM
※3 in 1の SIM カードを提供し、1枚で標準 / micro / nano サイズに対応しています。
4.カバーエリア
1枚の SIM カードで120を超える国と地域でSORACOMサービスを利用可能
5.データ通信料
ご利用になる国と地域の Zone によって料金が異なります。
<データ通信料>
Zone1 | Zone2 | Zone3 | Zone4 | |
---|---|---|---|---|
データ通信料 | $0.3 / MB | $0.6 / MB | $1.0 / MB | $5.0 / MB |
6.「SORACOM Global PoC キット」に関する Web サイト
サービス詳細・料金体系
申込受付サイト
IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」のグローバル対応
事前にをお試しいただいたお客様からのエンドースメントのご紹介
■オプテックス株式会社
オプテックス株式会社様には、ヨーロッパでのデバイス接続をご検証いただきました。
オプテックス株式会社は、この度の「SORACOM の Global 対応」の発表を歓迎いたします。
オプテックスのセンサは、防犯、自動ドア、FA、環境計測などで使われ、海外、特にヨーロッパで多く利用されています。センサ設置が簡略化できるモバイル通信は代表的な通信手段の一つです。しかしヨーロッパでの利用に際し、現地の通信キャリアとの契約や、現地のSIMでの動作検証は課題でした。「SORACOM の Global 対応」は、1枚の SIM で広域にリーズナブルに通信接続が可能、契約も一本化することができます。
今後は、SIM を組み込んで、世界へ出荷することも視野にいれています。オプテックスは、ソラコムとの協業を強化し、業界活性化に貢献していきます。
オプテックス株式会社取締役兼)執行役員 事業戦略統括本部長 上村 透様
■ぷらっとホーム株式会社
ぷらっとホーム株式会社様には、ヨーロッパ、北米でのデバイス接続を検証いただきました。
ぷらっとホーム株式会社は、「SORACOM の Global 対応」の発表を心よりお祝い申し上げます。
弊社の手のひらサイズ IoT ゲートウェイ「OpenBlocks IoT Family」は、海外展開する製造業など、多くの会社で利用されております。また、今回検証に使用した「OpenBlocks IoT BX1G」は、グローバルに多数の国での IoT 通信を可能とする製品として設計されており、ヨーロッパ、北米をはじめとする各地域での企業様のご利用に最適です。
「SORACOM の Global 対応」が、海外拠点とつなぐシステムを提供する会社にとって、日本で構築したシステムを簡易に海外対応させ、お客様の IoT 活用を一気に進める強力な解決策になるものと確信しています。
ぷらっとホーム株式会社 代表取締役社長 鈴木 友康様
■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム 広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp