PRESS RELEASE
株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT/M2M デバイス向けに最適化された IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」におけるデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」において、より少ないデータ送受信用途のための新料金体系を2017年5月16日より提供開始します。
「SORACOM Air for セルラー」は、すでに日本および米国、欧州で提供を開始しています。グローバル向け Air SIM は、複数のキャリアと接続しており、1枚の SIM で、120を超える国と地域でご利用いただけます。お客様は、国ごとに異なる通信事業者と契約すること無く、回線管理のユーザーコンソールや API、「SORACOM」プラットフォームのアプリケーション/ネットワークサービスを利用して、迅速に、セキュアな IoT システムを構築することが可能です。
昨今、デバイス側は通信モジュールの小型化や低価格化が進んでおり、また、システム側もクラウドの技術やマネージドサービスといった少ない初期投資で迅速にデータを処理できる環境が整いつつあります。そのため、従来の投資対効果の尺度では導入が難しかった、通信量や通信頻度の少ない用途においても、セルラー通信を活用したシステムへの要望が高まっています。
そこで、この度グローバル向け Air SIM の新料金体系「Low Data Volume」を2017年5月16日より日本および米国で提供開始します。本料金体系は、「SORACOM」プラットフォームの特徴はそのままに、移動体の位置情報のトラッキングや、インフラの監視といった、データ通信量の少ない用途向けの料金体系で、基本料金0.4 USD/月、データ通信料金0.5 USD / MB でご利用いただけます。お客様は、既に提供している現行プラン「Basic」に加えて、ご利用の用途にあったタイプの SIM カードを購入いただけます。
低トラヒック用途向け新料金体系が利用可能な国と地域は、日本をはじめとするアジアおよび欧米の主要国です。従量課金となるデータ通信料金は、現行プランと比べ相対的に割高となりますが、用途に合わせて料金体系を選択いただくことに加え、「SORACOM」プラットフォームが提供する、「SORACOM」上で暗号化通信やプロトコル変換を支援する「SORACOM Beam」や、認証情報などを「SORACOM」上で管理しスムーズにクラウドに連携する「SORACOM Funnel」といったサービスを組み合わせてご利用頂くことで、データ通信量を大きく削減、軽量でシンプルなデータ通信を実現いただけます。
株式会社ソラコムは、お客様のニーズに応え、テクノロジーイノベーションと、継続的な運用効率化の取り組みにより、「SORACOM」プラットフォームをより多くの企業や個人に使いやすく展開することで、より多くの IoT 事例の創出に貢献していきます。
2017年5月16日(火)AM10:00(PDT 太平洋時間)より提供開始
※JST 日本標準時では、17日(水)AM 2:00より提供開始
1回線あたり
初期費用 :5 USD / 枚 (送料別)
基本料金 :データ通信開始前 0 USD / 日 (1年間まで無料) データ通信開始後 0.4USD / 月
データ通信料金 :0.5USD / MB(利用する国と地域によらず固定)
※ 課金単位は現行の料金体系と同じく国と地域によって1KB〜100KB単位で異なる
<参考:現行の料金体系「Basic」>
初期費用 :5 USD / 枚 (送料別)
基本料金 :データ通信開始前 0 USD / 日 (1年間まで無料) データ通信開始後 0.06USD / 日(約1.8USD / 月)
データ通信料金 :0.08USD / MB〜(利用する国と地域によって異なる)
※ USD での支払い
1)動態管理
人や車の位置情報管理
15 分に1回、GPSデータ(全体で百数十B相当)、24時間/1ヶ月 約77円
2)遠隔監視、在庫確認
機器装置の死活監視や在庫確認
1日1回、機器の状況データ(百数十B相当)、24時間/1ヶ月 約45.6円
3)アラート送信:
エレベーターの緊急ボタン装置
数ヶ月に1回押される ほぼ基本料金のみ
※ 日本円換算は、1USD=113 円で計算
「SORACOM Beam」データ転送支援サービス
「SORACOM Beam」は、IoT デバイスにかかる暗号化等の高負荷処理や接続先の設定を、クラウドにオフロードできるサービスです。Beam を利用することによって、CPU や電力制限によって暗号化処理ができない IoT デバイスの通信を暗号化することができ、証明書の管理や脆弱性への対応等の煩雑な処理をクラウドにオフロードすることで、暗号化された通信を簡単に利用することが可能になります。例えば、端末側で暗号化処理を行った上で HTTPS で送信していたようなデータを、より軽量でシンプルな TCP や UDP で送信することで、大きくデータ量を削減することが可能です。現在変換対応しているプロトコルは、UDP TCP HTTP MQTT/ TCPS HTTPS MQTTS です。
「SORACOM Funnel」 クラウドリソースアダプタサービス
「SORACOM Funnel」は、「アダプタ」と呼ばれる各種クラウドごとの接続機能を提供し、直接クラウドにデータを送信する機能です。少ないプログラミングで迅速にクラウドリソースに接続、クラウド上のアプリケーションを利用できるほか、各クラウドリソースへの接続のための認証情報を、「SORACOM」上の認証情報ストアに暗号化し保存、セキュアに直接データ転送を行う事が可能になります。AWS が提供する「Amazon Kinesis Streams」「Amazon Kinesis Firehose」「AWS IoT」、Microsoft が提供する「Microsoft Azure Event Hubs」および、「Partner Hosted Adapter」機能にて開発済みのSPSパートナーが提供する IoT ソリューションに対応しています。
SORACOM Web コンソールにて販売
販売国:日本、米国
サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp
■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム 広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp