PRESS RELEASE
株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/以下、ソラコム)は、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」において、サードパーティ製のLoRaWANデバイスへの対応を順次開始します。これにより、すでにソラコムが提供開始しているリファレンスデバイスに加え、お客様はご自身の用途・ユースケースに応じ、適したエンドデバイス・モジュールを選定、「SORACOM」でご利用いただけるようになります。
「LoRaWAN」は、データ転送速度が低速ながら、省電力で広域をカバーできるという特性があり、IoT/M2M 通信での利用において大きな注目を集めている技術です。また、グローバルにその仕様が策定・公開され、標準化が推進されています。ソラコムは、2016年7月から「LoRaWAN」への取り組みを開始するとともに、2017年2月には正式に「SORACOM Air for LoRaWAN」として、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」をLoRaWANに対応させ、検証済みのLoRaゲートウェイとデバイスをリファレンスデバイスとして販売開始しています。これにより、お客様はソラコムが販売するLoRaデバイス・ゲートウェイを購入すれば、「SORACOM」プラットフォームを利用して、LoRaデバイス・ゲートウェイの通信の管理や、お客様のサーバーへのデータ送信が可能です。
本日より、SORACOMプラットフォームへのLoRaデバイスの登録申請を開始します。これまでは、ソラコムが販売する開発者向けリファレンスLoRaデバイス(AL-050)1種類のみが利用可能でしたが、本日よりSORACOMプラットフォームで利用できるLoRaデバイスの登録申請の受付を開始し、順次、利用できるリファレンスデバイスを増やしていきます。
LoRa デバイスが得たデータは、LoRa ゲートウェイを経由し、「SORACOM」プラットフォームに送信されます。お客様は、ユーザーコンソール/APIにて、LoRaデバイスを管理、一括操作をご利用いただける他、「SORACOM」プラットフォームが提供するデータ転送支援サービス「SORACOM Beam」、クラウドリソースアダプタ「SORACOM Funnel」 を用いてセキュアなデータ転送、クラウド連携を含む高度なシステムを迅速に構築したり、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を用いて、LoRaデバイスからのデータの収集と可視化を、サーバーを構築することなく容易に実現できます。
ソラコムは、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」をビジョンに掲げ、IoT/M2M における通信の利用の障壁を下げ、どなたでも、簡易に、便利にご利用いただけるよう取り組んでいます。引き続き、通信プラットフォーム「SORACOM」を通じて、多くの IoT 活用事例の創出に貢献していきます。
・LoRaデバイスとしての登録申請は本日より開始
・申請のあったLoRaデバイスは認定手続きが完了し次第、順次、SORACOMプラットフォームでの登録・利用開始
提供企業 | 対応予定LoRaデバイス |
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株式会社エイビット | |
STマイクロエレクトロニクス | STM32L0 Discovery kit LoRa (B-L072Z-LRWAN1) |
株式会社GISupply | LT-100 |
株式会社Braveridge | BVMLRS923N52S |
MultiTech | MultiConnect® mDot™ MultiConnect® xDot™ |
<「SORACOM」プラットフォームを活用した、LoRaWAN システム構成イメージ>
<SORACOM ユーザーコンソール:管理メニュー>
<SORACOM ユーザーコンソール:LoRaデバイス管理メニュー>
サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/air/lora/
By connecting our LoRa end points to the SORACOM platform, our customers in Japan will be able to leverage sensor data to monitor their assets and make better business decisions. SORACOM makes it easy for customers to adopt this new technology which is opening the doors to new and innovative IoT applications previously unimaginable.
Multi−Tech Systems,Inc Vice President and Managing Director for EMEA and APAC Duane Wald様
富士通コンポーネント株式会社は、無線通信分野において、組み込み系の通信デバイスの提供をしてまいりました。現在、SORACOMプラットフォームとの組み合わせが可能なLoRaWAN対応デバイスの開発を行っており、SORACOMプラットフォームによりIoT/M2M市場が活性化し、多くの活用事例が創出されることを期待しています。
富士通コンポーネント株式会社
株式会社 GISupply は、これまで、業務用 3G/GPS トラッカーにおいて、リアルタイム位置情報を活用したサービスを除雪車・重機・ごみ収集車などの車両管理、鳥獣被害対策、ポスティングシステムの効率化などの分野へ提供して参りました。LoRaWAN においても、GPS を搭載した LT-100 を用いて数多くの現場実験を行っています。レポート成功率や電池持続時間の観点から、幅広い分野における LoRa/GPS トラッカーの適応性を確認しております。
LT-100 と SORACOM の組み合わせにより、国内の広いエリアで取得された位置情報をリアルタイムで確認することが可能です。リアルタイムトラッキング分野における LoRaWAN 活用事例の創出につながることと期待しています。
株式会社 GISupply 代表取締役 北岡 智様
株式会社Braveridge は BLE でのモジュールや製品の開発経験を活かして、LoRa スタックを独自に開発。2チップ構成で、LoRa に加え、BLE もコンカレントに動作するモジュールを製品化致しました。
このコンボモジュール「BVMLRS923N52S」がソラコムのリファレンスデバイスとなり、SORACOM プラットフォームと組み合わされることで、お客様は迅速にサービス開発が行えるようになります。また、ソラコム様が順次設置される共有ゲートウェイを通じた全国サービスは LoRaWAN の大きな推進力となり、市場創出につながると思っております。
株式会社Braveridge 代表取締役社長 吉田 剛様
■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム 広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp