プレスリリース

PRESS RELEASE

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」においてIoTデバイスの設定の管理や状態把握、コマンド実行などを可能にする デバイス管理サービス「SORACOM Inventory」を7月5日より提供開始

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」に、IoT デバイスの稼働監視や設定の管理、コマンド実行などを実現する IoT デバイス管理サービス「SORACOM Inventory」を 7月5日より提供開始いたします。

インターネットに接続する IoT デバイスは、2020年までに304億個* まで増大するとされており、今後は大量の IoT デバイスが遠隔地や地下なども含めた広範囲に設置・利用される事が想定されます。それらの状態監視や設定管理、脆弱性への対策などの効率化や自動化は大きな課題です。 (* 総務省「平成28年度 情報通信白書」より)

「SORACOM Inventory」(以下、Inventory) は、IoT デバイスの管理や設定をリモートでセキュアに管理するフレームワークを提供するサービスです。従来、アプリケーションやユースケース別に開発する必要のあった、個々の IoT デバイスの状態や設定の管理、デバイスの再起動、コマンド発行、データの配置や、各種メトリクスのモニタリングなどを、個別に開発する必要なくリモートからセキュアに取得、実行できるようになります。

これにより、お客様は回線管理だけではなく、その先にあるデバイス管理も IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」を通じて遠隔管理することができるようになります。もちろん、「SORACOM」が従来から提供するユーザーコンソールや API を用いることもでき、デバイス管理の設定・運用を効率化、自動化することができます。なお、デバイスと「SORACOM」の間のやり取りは、IoT/M2M におけるデバイス管理のために Open Mobile Alliance (OMA)により標準化された、OMA Light Weight M2M (以下、LWM2M)プロトコルを用います。

本サービスの利用には、デバイスに LWM2M のエージェントをインストールしていただく必要があります。また、「SORACOM Air for セルラー」をご利用の場合にはエージェントの初期設定手順を簡略化することが可能です。LWM2M でのやり取りに必要なサーバー機能は「SORACOM」がサービスとして提供しますので、お客様はご自身のサーバー側での各種設定なしでご利用開始いただけます。

なお、本サービスは、7月5日より「Limited Preview」として提供され、ご希望のお客様は利用申請をして頂き、順次提供させて頂きます。「Limited Preview」としての期間中は、無料でお試しいただけます。

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」は、今後もお客様の IoT 活用が、すぐに、簡易に始められるよう、継続的にサービスを開発し、その機能を拡充していきます。株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、IoT 業界の発展に貢献していきます。

「SORACOM Inventory」の詳細:

1.SORACOM Inventory

デバイス管理サービス 「SORACOM Inventory」

※本サービスは、7月5日時点で、Limited Previewとして提供されます。:利用の目的、使い方、導入時期などの申請が必要となります。申請内容にもとづき、順次提供させて頂きます。

2.特徴

  • 「SORACOM」の Web コンソールや API など各種機能を用いて、「SORACOM Air for セルラー」の SIM カードおよびLWM2Mエージェントが入ったデバイスおよび、その先に接続されたデバイスを管理
  • リモートからセキュアに、設定の確認や更新、ファームウェアの確認や更新、コマンド実行、デバイスの再起動、データ配布や各種メトリクスのモニタリングを実現
  • LWM2M のエージェントのサンプル提供(予定)
  • Linux 向けサンプルエージェント(C クライアント)
  • Linux 向けサンプルエージェント(Java クライアント)
  • Android 向けのサンプルエージェント

<利用のイメージ>

SORACOM Inventory

3.利用方法

SORACOM ユーザーコンソールから設定

<ユーザーコンソール:デバイス管理画面>

SORACOM Inventory

<ユーザーコンソール:デバイス読込、書込、観察画面>

SORACOM Inventory

4.利用料金

アクティブデバイス数とイベント数に応じた月額課金となります。
(アクティブデバイス数とイベント数、いずれか大きい方の料金が適用されます。)

  • 月間利用 3アクティブデバイス もしくは、15万イベント/月まで   :無料
  • 月間利用 100アクティブデバイス もしくは、500万イベント/月まで  :月額5,000円
  • 月間利用 300アクティブデバイス もしくは、1500万イベント/月まで  :月額13,500円
  • 月間利用 1000アクティブデバイスもしくは、5000万イベント/月まで  :月額40,500円
  • 月間利用 これ以上の利用数

※ アクティブデバイスとは、登録済みのデバイス、かつ月に一度以上イベントが発生したデバイスとなります。
※ イベントとは、デバイス情報のRead、Write、Execute、Observeなど、デバイスマネジメントサーバーとの通信が発生する処理です。なお、デバイスの登録もイベントに含まれます。
※ 「Limited Preview」の期間中は、無料でお試しいただけます

5.Webサイト.

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/inventory/

「SORACOM Inventory」をご利用いただいたお客様からのエンドースメントのご紹介

日置電機株式会社

ソラコム様の新サービス提供開始を心より歓迎します。
「SORACOM Inventory」のセキュアかつリアルタイム性の高いデバイス通信により、様々な場所、状況で使用されている計測器を遠隔管理する当社遠隔計測サービス「GENNECT Remote」をさらに発展させ、遠隔地の様々な計測器をあたかも現地にいるかのようにモニタリングし、操作することが可能になります。
御社との連携を密に今後もビジネスパートナーとしての更なる事業発展を期待しております。

日置電機株式会社 代表取締役社長 細谷 和俊 様

株式会社チカク

遠くに住む祖父母宅のテレビに簡単に孫の動画や写真を送ることができる「まごチャンネル」を提供する株式会社チカクは、SORACOM Inventory のリリースを心より歓迎いたします。
IoT分野でのSaaSには、物理的に存在するデバイスの状態の把握と制御に多くの開発リソースが必要とされており、サービスの本質的な価値の開発を遅らせる原因となっていました。
SORACOM Inventoryを利用することで、前記の問題を解消し、また、遠隔で様々な情報を取得、デバイスの操作が可能になることで、サービス提供の可用性を向上、カスタマーサポートを通じたお客さまの満足度向上に大きく寄与できるものと期待しております。

株式会社チカク シニアエンジニアリングマネージャー 高橋 一貴 様


 

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム 広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

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