プレスリリース

PRESS RELEASE

IoT デバイスの稼働監視や設定の管理、コマンド実行を実現するデバイス管理サービス「SORACOM Inventory」が 機能追加でより使いやすく、新料金体系を4月26日より提供開始

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」において、IoT デバイスの稼働監視や設定の管理、コマンド実行などを実現する IoT デバイス管理サービス「SORACOM Inventory」を 4月26日より機能追加し、Public Beta*として提供開始いたします。

*Public Betaは、正式に提供されているサービスです。お客様からのフィードバックをもとに、頻繁に機能追加、進化を続けるという意味を込めて「Beta」としております。

「SORACOM Inventory」は、2017年7月に提供開始したサービスで、IoT/M2M におけるデバイス管理のために Open Mobile Alliance (OMA)により標準化された、OMA Lightweight M2M (以下、LwM2M)プロトコルを用いた、IoT デバイスの管理や設定をリモートでセキュアに管理するフレームワークを提供するサービスです。従来、アプリケーションやユースケース別に開発する必要のあった、個々の IoT デバイスの状態や設定の管理、デバイスの再起動、コマンド発行、データの配置や、各種メトリクスのモニタリングなどを、個別に開発する必要なく「SORACOM」ウェブコンソールや API を通じて遠隔管理することができます。

本サービスは、これまで Limited Preview として利用申請をいただいてから提供しておりましたが、本日より Public Beta として提供開始し、SORACOM のウェブコンソールから申請なしで、どなたでもご利用いただけます。

今回の機能追加により、取得したデバイス情報を、データ転送支援サービス「SORACOM Beam」、クラウドリソースアダプタ「SORACOM Funnel」、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」との連携や、メトリクス取得の際のメトリクス定義のカスタマイズができるようになる他、デバイス側で開発が必要となる LwM2M エージェントのサンプルを提供します。

あわせて、リーズナブルにご利用頂ける「SORACOM Inventory」の新料金体系を適用開始します。新料金体系は、初回登録料として1台100円、その後は1台1月あたり50円からご利用いただけ、使わなかった月は無料となります。これらの設定には、SORACOM のウェブコンソールや API で操作・管理が可能です。

これによりお客様は、少ない台数規模から、デバイス管理のために必要となる各機能の開発を最小限に押さえて、スモールスタートでデバイス管理に取り組むことができます。

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」は、今後もお客様の IoT 活用が、すぐに、簡易に始められるよう、継続的にサービスを開発し、その機能を拡充していきます。株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、IoT 業界の発展に貢献していきます。

「SORACOM Inventory」の機能追加と料金体系 詳細

1.「SORACOM Inventory」機能追加の提供開始日

2018年 4月26日より新たに追加された機能をご利用いただけます。
あわせて、Public Beta として新料金体系で提供されます。

2.特徴

「SORACOM」の Web コンソールや API など各種機能を用いて、「SORACOM Air for セルラー」の SIM カードおよび LwM2M エージェントが入ったデバイスおよび、その先に接続されたデバイスを管理できます。リモートからセキュアに、設定の確認や更新、ファームウェアの確認や更新、コマンド実行、デバイスの再起動、データ配布や各種メトリクスのモニタリングを実現します。

<利用のイメージ>

SORACOM Inventory

3.LwM2M について

本サービスの利用には、デバイスに LwM2M のエージェントをインストールしていただく必要があります。また、「SORACOM Air for セルラー」をご利用の場合にはエージェントの初期設定手順を簡略化することが可能です。LwM2M でのやり取りに必要なサーバー機能は「SORACOM」がサービスとして提供しますので、お客様はご自身のサーバー側での各種設定なしでご利用開始いただけます。

4.今回の機能追加の概要

1)「SORACOM」サービス連携で取得したデバイスの Observe 情報の蓄積・分析を可能に

取得したデバイスのメトリクス情報を、「SORACOM」のサービスを利用して、お客様のサーバーに連携したり、可視化したりできるようになります。これまでは、取得したデバイス情報は、「SORACOM」ウェブコンソールや API で取得した時点での情報のみ閲覧可能でした。この度の機能追加により、お客様はデバイス情報を時系列で収集、分析が可能になります。
【連携できる SORACOM サービス】
-特定のサーバーやクラウドにデータを転送
・データ転送支援「SORACOM Beam」
・クラウドアダプタ「SORACOM Funnel」
-インフラの用意なくSORACOM側でデータ蓄積、可視化
・データ収集・蓄積「SORACOM Harvest」

2)サンプルエージェントの提供

LwM2M のエージェントのサンプルを提供します。お客様は、これらのサンプルエージェントを利用することで、迅速にエージェントを開発することができます。
・Linux 向けサンプルエージェント(C クライアント)
・サンプルエージェント(Java クライアント)

3)リソースモデルのカスタム定義

デバイスのメトリクス取得の際、ユーザーがメトリクスの定義を XML、JSON 形式で作成し、「カスタムオブジェクト」として「SORACOM」ウェブコンソール上で登録することができるようになります。これにより、お客様は取得するメトリクスの定義を簡単に設定、デバイス側にそれに対応したエージェントを実装することで、用途や目的にあわせたメトリクスの取得・管理が可能となります。

5.新料金体系

デバイス登録料:1デバイス 100円/台・回
月額料金: 1デバイス 50円/台・月、 1デバイスあたり100,000イベントまでの料金を含む
ボリュームディスカウント:
1,000〜4,999 アクティブデバイス : 45円
5,000〜9,999 アクティブデバイス : 40円
10,000〜 応相談

・アクティブデバイスとは、登録済みのデバイス、かつ月に一度以上イベントが発生したデバイスとなります。
・イベントとは、デバイス情報の Read、Write、Execute、Observe など、デバイスマネジメントサーバーとの通信が発生する処理です。なお、デバイスの登録もイベントに含まれます。
・100,000イベント超過時は、100,000イベントごとに50円の追加料金が発生します。
・SORACOM Beam/Funnel/Harvest と連携した際は、それぞれのサービスの利用料金が発生します。

6.利用方法

SORACOM ユーザーコンソールから設定

7.Webサイト.

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/inventory/


 

本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム  広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

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