プレスリリース

PRESS RELEASE

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」において、 IoT データのダッシュボード作成・共有を実現する新サービス「SORACOM Lagoon」を7月4日より提供開始

株式会社ソラコム(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長 玉川憲、https://soracom.jp/ 以下、ソラコム)は、IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」において、IoT データのダッシュボード作成・共有やアラート通知を迅速に実現する新サービス「SORACOM Lagoon」を 7月4日より提供開始いたします。

すでに2016年9月から提供している「SORACOM Harvest」(以下、Harvest)は、デバイスから上がってきたデータを SORACOM プラットフォームに収集・蓄積することができるサービスです。「Harvest」では、データの一覧化、もしくは JSON 形式のデータの場合1系統のデータの簡易グラフ化が可能でした。ご利用いただくお客様からは、複数のデータを複数のグラフで描画したい、プロジェクト毎にダッシュボードを作成したい、特定のグラフを特定のお客様に見るだけの権限を与えて共有したいといったご要望をいただいていました。

「SORACOM Lagoon」(以下、Lagoon)は、「Harvest」を用いて集められたデータに対し、目的に応じて複数のグラフ、テーブル、地図等を組み合わせたダッシュボードを作成し、それらを共有できるサービスです。

お客様は、本サービスを活用することで、データベースや可視化のアプリケーションなどサーバー側のインフラ準備なしで、センサーなどの IoT デバイスが取得したデータをダッシュボードを用いて可視化することができます。また、値が一定値を越えたらメールを送るといったアラート機能や、作成したダッシュボードを第三者に共有することができます。

例えば、環境センシングのようなケースでは、センサーとゲートウェイなどの通信デバイスを設置し、「Harvest」でデータを収集・蓄積すれば、「Lagoon」により作成したダッシュボードで、気温グラフ、温度グラフ、センサの位置情報の地図表示などを、SORACOM のユーザーコンソールを通じてブラウザ上の操作のみで実現できます。また、気温が一定の値を超えたときなどを条件にアラートを設定し、メール送信、LINE への通知、Webhook 等のアクションを設定することもできます。作成したダッシュボードを特定の Lagoon ユーザーに共有することができます。さらに、本サービスをソリューションに組み込んでお客様に提供することもできます。

「Lagoon」は、「SORACOM Air for セルラー」はもちろん、「SORACOM Air for LoRaWAN」と「SORACOM Air for Sigfox」や、「SORACOM Inventory」など、「SORACOM Harvest」に収集・蓄積できるデータに対応しており、異なる無線通信からデータ収集・蓄積されたデータをまとめて可視化することもできます。

なお、本サービス「Lagoon」は オープンソースである「Grafana」を SORACOM 上にプラットフォーム上に展開し、SORACOM サービスと統合することで提供しています。

株式会社ソラコムは、お客様のニーズに応え、テクノロジーイノベーションと、継続的な運用効率化の取り組みにより、「SORACOM」プラットフォームをより多くの企業や個人に使いやすく展開することで、より多くの IoT 事例の創出に貢献していきます。

パートナー様からのエンドースメント

メカトラックス株式会社

メカトラックスはソラコムの新サービス「SORACOM Lagoon」のリリースを心より歓迎致します。弊社は IoT 機器などのラピッドプロトタイピング向けに、ラズベリーパイ用 3G 通信モジュール「3GPi」等の製品群を展開しています。ラズベリーパイに代表される安価で使い勝手の良いデバイスの充実はプロトタイピングを容易にしていますが、今回の「SORACOM Lagoon」のリリースは、データの可視化やユーザー間での利活用においてもこの流れを加速するものとして、非常に期待しています。 弊社は、ソラコムの先進的なサービスを安心してお使いいただく為のデバイスを提供する SPS 認定済デバイスパートナーとして、これからも IoT を始めとする情報通信市場の活性化と情報化社会の進展に貢献してまいります。

メカトラックス株式会社
代表取締役 永里 壮一様

株式会社KYOSO

株式会社KYOSO は、SPS 認定済インテグレーションパートナーとして SORACOM や AWS を活用した「IoT ワンストップインテグレーションサービス」を提供しています。IoT プロジェクトはそのほとんどがPoCから始まりますが、「小さく早く」プロジェクトを立ち上げるには可視化の部分がネックとなりがちです。KYOSO では無料でお使いいただけるシンプルな可視化サービス IoT.kyoto VISを提供しておりますが、シンプルなグラフで表現できない場合は都度個別画面の開発が必要でした。「Lagoon」の登場により、スマートファクトリーなどデータの加工や他のデータソースとの組み合わせなどの複雑な要件を伴わない案件であれば、可視化の表現の幅が拡がりお客様のニーズに応えられます。お客様、インテグレーションパートナーの双方にとって、PoC フェーズを短期間で成功させ、さらに付加価値が高い領域に注力することができるようになることは大きなメリットです。 今後も「Lagoon」をはじめ、SORACOM のサービスをフル活用しお客様のビジネスに貢献する IoT ソリューションを提供し続けてまいります。

株式会社KYOSO
エバンジェリスト 辻 一郎氏

「SORACOM Lagoon」の詳細

1.サービス名称

ダッシュボード作成・共有「SORACOM Lagoon」 (Public Betaとして提供)

※このサービスは、正式にサービス提供開始されており、商用でご利用いただけます。「Public Beta」とは、お客様からのフィードバックをもとに、頻繁に機能追加、進化を続けるという意味が込められています。

2..特徴

  • 「SORACOM Harvest」で収集・蓄積したデータと連携
  • 複数のパネル(グラフ、テーブル、地図、リスト等)を組み合わせたダッシュボードを簡単に作成
  • アラートを設定し、メール送信、LINE への通知、Webhook 等のアクションが可能
  • ダッシュボードを特定の第三者に共有、公開が可能

※ 利用に際し、「SORACOM Harvest」の利用が必須となります。

3.利用方法

SORACOMユーザーコンソールから設定

<設定画面>

<データソース選択>

<ダッシュボードイメージ>
左からブラウザ用画面、スマホ用画面

ブラウザ用画面(背景色変更)

<アラート設定画面>

4.利用料金

サービス利用料金は、オペレーター単位(カバレッジタイプ毎)の課金となります。

Maker プラン
日本向けカバレッジ の場合 980円/ 月あたり
グローバル向けカバレッジの場合 9.8USD/ 月あたり

<Maker プランの内訳>
・ユーザー数 :合計3ユーザー(編集ユーザー1+閲覧ユーザー2)
・ダッシュボード数:上限3ダッシュボード
・アラート設定:上限10アラート設定

<Pro プラン>として、Maker プランの上位プランをご利用に事前申請が必要となる Limited Preview にて提供します。上記を超える利用をご希望の場合についてはお問合せください。

5.ユースケース

アグリ IoT のビジネス化
トマト農園等で温湿度などのデータをセンシングして、SORACOM Air からSORACOM Harvest で蓄積。SORACOM Lagoonでダッシュボードを作成し、カスタマイズして農家の方に提供。同じ仕組みを、他の農園と農家に提供してビジネス化。

Industry 4.0
工場の設備のデータを PLC 経由で IoT ゲートウェイで取得。SORACOM Air からSORACOM Harvest で蓄積各工場毎のデータをダッシュボードとして作成し、各工場の工場長や担当者が閲覧可能に。

6.ウェブサイト

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/lagoon/


 

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム  広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

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