PRESS RELEASE
株式会社ソラコム(以下、ソラコム)は、株式会社ソラコムは、セルラー回線を利用したデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」のSORACOM IoT SIMにおいて、よりお客様がご利用いただきやすくなる複数のアップデートを実施します。
「SORACOM Air」は、2015年9月にサービス提供開始されたサービスです。その中でも、セルラー回線を用いる「SORACOM Air for セルラー」は、契約回線数が100万を突破しました。
ソラコムとの契約だけで世界130を超える国と地域でご利用いただけるSORACOM IoT SIM(旧グローバルSIM、以下IoT SIM)には、大半の国において、複数のキャリアでご利用頂け、カード型だけではなくチップ型のeSIMも用意されているため、海外はもちろん日本国内でも沢山のお客様に様々なユースケースでご利用頂いています。
料金プランとしては、在庫状態や利用休止状態において最大1年間課金が発生しないplan01s、低データ容量に特化し月約45円から使えるplan01s-LDV(Low Data Volume)が用意されています。
この度、IoT SIMがよりお使いいただきやすく進化します。IoT SIMは、大半の国において複数のキャリア(マルチキャリア)でご利用頂けましたが、日本国内においてはドコモネットワークしか利用できませんでした。この度SORACOMプラットフォームに追加実装したOTA *1) によりプロファイルを追加する機能により、KDDIネットワークを追加することができるようになります。これにより、お客様は1枚のSIMで、日本国内でもマルチキャリアの利用が可能になります。本機能は「Limited Preview版」として提供開始されます。ご希望のお客様はお問い合わせください。
また、データ通信料金の値下げを実施します。日本国内のドコモネットワークの0.2 USD/MBに対して、KDDIネットワークでは従来価格の10分の1、0.02 USD/MBで提供します。さらに全体で83カ国においてデータ通信料金の値下げを行います。特に、ヨーロッパを中心とする21カ国において、本日より0.08 USD/MBから、0.02 USD/MBに値下げします。詳細は、別紙をご覧ください。
さらに、通信性能の向上施策として、セルラーネットワークを終端して外部ネットワークと接続するためのローカルブレークアウト(Local Break Out、LBO)ポイントを新設します。今までSORACOM IoT SIMの通信は、ドイツにあるコアネットワークを全て経由していました。この度、アメリカ西海岸と、日本にLBOポイントを新設することで、ネットワーク経路が最適化され、日本及び北米地域での通信遅延が低減され、信頼性および性能が向上します。
さらに、今まで2Mbpsに上限が設定されていた速度クラス(s1.fast)に加え、上限を緩和し新たに8Mbpsまで利用できるスピードクラス(s1.4xfast)がIoT SIMに追加されます。お客様はニーズにあわせて適切なスピードクラスを利用できます。
株式会社ソラコムは、お客様のニーズに応え、テクノロジーイノベーションと、継続的な運用効率化の取り組みにより、「SORACOM」プラットフォームをより多くの企業や個人に使いやすく展開することで、より多くの IoT 事例の創出に貢献していきます。
この度のSORACOM IoT SIMのアップデートを心より歓迎します。ソースネクスト株式会社が提供するAI通訳機「POCKETALK®」では、SORACOM IoT SIMのeSIMを組み込むことで、通信の初期設定無しで、世界128カ国と地域ですぐに使い始められるプランを提供しています。通訳に特化した使いやすい専用機器ということで、お陰様で多くのお客様にご利用頂いています。
「POCKETALK」は、海外でも発売しており、日本と米国は特にご利用の多いエリアです。「POCKETALK」は、翻訳エンジンのチューニングなど、より便利にお使いいただくためのアップデートを実施しています。この度のSORACOM IoT SIMの通信の性能向上は、日本と米国で「POCKETALK」をご利用のお客様にとっても翻訳結果のレスポンスが速くなることが確認出来ております。また、お客様の方で特に設定等の面倒な操作を行なわなくても性能向上が図れることも魅力です。
SORACOMの通信の進化とともに、「POCKETALK」を通じてお客様にもっと通訳機を身近にお使いいただけるようお届けしてまいります。
ソースネクスト株式会社 技術戦略室 執行役員 川竹 一氏
特徴 : 国内含めグローバル130カ国以上、マルチキャリア対応、チップ型SIM (eSIM)も提供可能
アップデート:LBOによる通信性能向上
世界130の国と地域で利用可能。データ通信料金は利用国によって異なる
アップデート:KDDIネットワークの追加、ヨーロッパを中心にした値下げ、新たにs1.4xfastを追加
利用国に限定はあるが、月約45円〜利用可能。データ通信料金は一律0.5 USD/MBのため少ないデータ量のユースケース向き
特徴:国内でリーズナブルなデータ通信料金で利用可能
SIM形状 : カード型
SORACOM ドコモ回線SIM :plan-D
SORACOM KDDI回線SIM :plan-K
特徴:電池で駆動可能な低電力消費のセルラーLPWAに対応
SIM形状 : カード,型およびチップ型
SORACOM KDDI LTE-M回線 SIM :plan-KM1
SIM形状 : カード型
SORACOM アップロード用SIM(ドコモLTE専用) : plan-DU
10GB・50GBの上りデータ通信料金を含んだ料金プランを用意
※2019年7月2日の新発表につき、詳細は別リリースをご覧ください。
水色: 0.02 USD/MBに値下げを実施する国
濃い青色: 値下げを実施する国
薄い青色: 接続可能な国
Austria, Belgium, Bulgaria, Croatia, Denmark, France, Germany, Greece, Hungary, Ireland, Italy, Liechtenstein, Luxembourg, Malta, Netherlands, Poland, Romania, Spain, Sweden, Turkey, United Kingdom
Czech Republic, Iceland, Israel, Slovakia, South Africa
Albania, Australia, Belarus, Cyprus, Estonia, Faroe Islands, Finland, Gibraltar, Isle of Man, Latvia, Lithuania, Montenegro, Norway, Portugal, Serbia, Slovenia
Panama, Paraguay, Philippines
Armenia, Azerbaijan, Bosnia and Herzegovina, Colombia, Ecuador, Hong Kong, India, Kazakhstan, Kuwait, Kyrgyzstan, Malaysia, Moldova, Peru, Puerto Rico, Russia, Saudi Arabia, South Korea, Taiwan, Tajikistan, Thailand, Ukraine
Bolivia, Egypt, Fiji Islands, French, Guiana, Georgia, Greenland, Guadeloupe, Jersey, Macau, Martinique, Saint Barthélemy, Sri Lanka, St. Martin
Bahrain, Mongolia, Morocco, Qatar
Vietnam