プレスリリース

PRESS RELEASE

データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を拡張し、 ファイルの送受信に対応した「SORACOM Harvest Files」の提供を開始

株式会社ソラコムは、データの収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を拡張し、ファイルの送受信に対応した「SORACOM Harvest Files」を7月2日より提供開始します。

「SORACOM Harvest」は IoT デバイスからのデータ収集および蓄積を支援するサービスです。お客様はサーバーやストレージを準備することなく、容易にクラウド上の SORACOM プラットフォームにデータを送信し、保存、可視化までの一連の流れを手軽に実現することができます。

これまで「SORACOM Harvest」では SORACOM Air for セルラー、SORACOM Air for LoRaWAN、SORACOM Air for Sigfox を使用するデバイスから 、JSON、テキスト、バイナリ形式などのデータを収集・蓄積することができました。しかし、お客様からカメラ画像を保存したい、ファームウェアをアップロードしてデバイスに配布したい、等のご要望を頂いておりました。

今回拡張された「SORACOM Harvest Files」では、IoT デバイスから、画像ファイルやログファイルなどIoTデバイスで収集したファイルを保存することが可能になりました。アップロードするファイルパスには IMSI やタイムスタンプを自動的に付与することができます。デバイス毎に個別に設定を行う必要はありません。

IoT デバイスからのデータおよびファイルをクラウドにアップロードする場合、一般的には暗号化およびクラウドの認証情報を付与する必要があります。SORACOM Harvest Files を使用する場合、SORACOM Harvest エンドポイントに HTTP(*) で送信することでセキュアに簡単にアップロードできます。

本機能の利用により、お客様はデバイスから送信された画像や CSV ファイルを、SORACOM Harvest Filesで保管することができます。また、SORACOM Harvest Filesにユーザーコンソールおよび API を使用してアップロードしたファームウェアを、IoT SIM が入ったデバイス側からダウンロードすることが可能になります。

なお、従来から提供している「SORACOM Harvest」は、「SORACOM Harvest Data」へ名称変更致します。

IoT プラットフォーム「SORACOM」は、今後もお客様の IoT 活用が、すぐに簡易に始められるよう、継続的にサービスを開発し、その機能を拡充していきます。株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、IoT 業界の発展に貢献していきます。

パートナー様からのエンドースメント

株式会社KYOSO

IoT.kyoto(株式会社KYOSO)は、かねてからリクエストしておりましたHarvest Filesのリリースを心より歓迎いたします。

IoT.kyotoでは、SPS認定済インテグレーションパートナーとしてSORACOMやAWSを活用した「IoTワンストップインテグレーションサービス」を提供しております。

SORACOM を含め、クラウドの IoT 向けサービスはそのほとんどがテキストメッセージ向けのものです。SORACOM BeamやFunnelは閉域網相当の安全なネットワークでデータのやり取りができ、さらにデバイスに認証情報をもたせる必要がありませんが、カメラ画像などのバイナリデータ(いわゆるファイル)を送信する際はデバイスでテキストにエンコードして、クラウドでデコードするという一手間が必要です。また、エンコードによりデータサイズが増加し、非効率です。Harvest Files を利用することで画像をはじめ、振動や電圧などの周波数が高くメッセージ送信が困難なデータも高いセキュリティ下で簡便にクラウドまで届けることができるようになりました。テキストメッセージとバイナリファイルを使い分けることで、SORACOM の各サービスの良いところはそのままに、より柔軟なシステム設計ができるようになったことを嬉しく思っております。

IoT.kyotoではこれからもSORACOM各サービスを最大限に活用しながら、ワクワクするようなIoTシステムの開発ならびに発信をしてまいりたいと考えております。

IoT.kyoto(株式会社KYOSO) エバンジェリスト 辻 一郎氏

「SORACOM Harvest Files 」機能詳細

1.サービス開始日

2019年7月2日

2.特徴

  • IoT デバイスから、画像ファイルやログファイルなど IoT デバイスで収集したファイルを保存可能
  • アップロードするファイルパスには IMSI やタイムスタンプを自動的に付与することができる。

3. ユースケース

デバイスから画像やTime seriesデータのアーカイブなどをファイルとして送りたい

  • カメラデバイスで取得した静止画や動画をクラウドにアップロードしたいが、サーバーを用意することなくアップロードしたい。
  • デバイスで取得したログファイルをバックアップする際に、デバイスに個別の設定をすることなく送信元のデバイスを識別したい。

ファームウェアや設定ファイルをダウンロードしたい

  • ファームウェアや設定ファイルをデバイスに適用したい場合に、たとえば、HTTP ETagやソラコムのメタデータサービスなどを利用し、ファームウェアに更新があれば、デバイス側からダウンロードすることができます。
  • サイネージ用ファイルを定期的に配信したい。

(*) SORACOM Harvest FilesはHTTP、SORACOM Harvest DataはHTTP, TCP, UDPに対応します。

4.ご利用料金

Harvest Files へのファイルアップロード、保存
アップロードが完了したファイルの合計ファイルサイズ1GBあたり 200円/月
アップロードしたファイルの保存期間は2年となります。2年間の保存料金を含んでいます。
2年を経過したファイルは削除されます。

ファイルエクスポート料金
Harvest Files に保存したファイルのエクスポート(ダウンロード)通信量
GBあたり20円

5 . 利用開始方法

6.ウェブサイト

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/harvest/

7. 備考

ファイルサイズの上限は 5GB となります。
対応プロトコルは HTTP となります。
ファイル数の上限はありません。
ファイルの最大ディレクトリ階層数は16となります。
ファイルパスの長さは最大1,024バイトとなります。
SORACOM Air for セルラーでご利用いただくことができます。SORACOM Air for LoRaWAN, SORACOM Air for Sigfox ではご利用いただけません。

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