プレスリリース

PRESS RELEASE

省電力通信 LTE-M 搭載「SORACOM LTE-M Button for Enterprise/ Button Plus」 に新機能、クリック時の位置情報を取得可

株式会社ソラコムは、 提供する、SORACOM LTE-M Button for Enterprise および LTE-M Button Plus において、新たな機能として、クリック時に位置情報の取得および、SORACOM サービス連携による位置情報の可視化を2019年8月1日より提供開始します。

ソラコムが提供するボタン型デバイス「SORACOM LTE-M Button」シリーズは、2018年に提供開始された低消費電力のセルラー LPWA 通信規格である LTE-M を利用することで、ネットワークの敷設不要、単4電池2本で動作するボタンデバイスです。

お客様は本ボタンを利用することで、電池を入れればすぐにセルラーネットワークへ接続し、データをクラウドへ連携することができます。本ボタンは、「1回押し、2回押し、長押し」の3つのアクションをクラウド上でプログラミングすることができ、用途に合わせたボタンにカスタマイズすることできます。また、ユーザーにとっても押すだけで誰もが使えることから、人や車の呼び出しや、状況やエラーの通知など、現場のデジタル化を促進する様々な用途でご利用頂いています。

その中で、ボタンが押された場所の位置情報を可視化したいというご要望を多くいただいておりました。

このたび、「SORACOM LTE-M Button for Enterprise / LTE-M Button Plus」において、簡易位置測位が可能となりました。エリア情報をベースに位置情報を取得する仕組みとなるため、GPS による位置測位に比べると大まかな範囲での取得となりますが、GPS モジュールが不要となるため低価格化、低消費電力化が可能で、加えて衛星が見えない屋内やビルの谷間での位置情報の取得も可能という特徴もあります。

本機能は、SORACOM のプラットフォーム上で機能をON にしていただくだけでご利用可能です。ご購入済のLTE-M Button for Enterprise / LTE-M Button Plusでも利用することができます。位置情報を SORACOM Beam(データ転送)、SORACOM Funnel(クラウド連携)、SORACOM Funk(クラウドファンクション)、SORACOM Harvest(データ収集・蓄積)、SORACOM Lagoon(ダッシュボード作成・共有)へ連携することで、取得データを見る事ができます。

本機能の提供開始に伴い期間限定・個数限定で「LTE-M Button for Enterprise」通常5,980円のところ4,980円となるキャンペーンを本日より行います。ぜひこの機会にご利用ください。

なお、エリア情報をベースとした位置情報の連携機能は「SORACOM Air for セルラー」plan-KM1 でご利用いただけるため、plan-KM1 をご利用のその他のデバイスやソリューションでもご利用いただけます。

IoT 通信プラットフォーム「SORACOM」は、今後もお客様の IoT 活用が、すぐに簡易に始められるよう、継続的にサービスを開発し、その機能を拡充していきます。株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、IoT 業界の発展に貢献していきます。

β版をご利用頂いたパートナー様からのエンドースメント

Seeed株式会社

この度のSORACOM Air plan-KM1 における、位置測位情報取得の機能追加を心から歓迎します。

Seeed株式会社は、中国の深圳(シンセン)にあるオープンソースハードウェア企業、Seeedの日本法人です。LTEモジュールに加え、Grove コネクターと STM32F4マイコンを搭載、プロトタイピングに最適なマイコンモジュール「Wio LTEシリーズ」は、ソラコム様でもリファレンスデバイスとして取り扱いをいただいています。

中でも、「Wio LTE M1/NB1(BG96)」は、低電力消費通信の LTE-M、plan-KM1 に対応をしているデバイスで、この度提供開始された機能もご利用いただけます。位置情報取得はお客様からもご要望の多いものの、適切に受信を行えるようにGPSアンテナを設置する必要があるなど、多くの課題が存在していました。しかし、この度の新機能の提供開始により、GPS に依存しない、SORACOM ユーザーコンソールで ON するだけでの位置情報取得が可能となります。

引き続き Seeedは、「WioLTE」を通じて、お客様の迅速なプロトタイピング、量産にむけたものづくりをサポートしていきます。

Seeed株式会社 代表取締役社長 兼 Seeed Technology Co., Ltd. VP of Product 坪井 義浩 氏

「SORACOM LTE-M Buttonシリーズ 簡易位置測位 機能詳細

1. サービス開始日(予定)

2019年8月

2. 特徴

  • SORACOM LTE-M Button のクリック時に簡易的な位置情報を取得(plan-KM1 に対応)
  • SORACOM Beam / Funnel / Funk / Harvest と連携

3. 対象回線・デバイス

対象回線
SORACOM Air / 特定地域向け IoT SIM plan-KM1

対象デバイス

  • plan-KM1 対応デバイスで位置情報を利用できます。
  • SORACOM LTE-M Button for Enterprise
  • SORACOM LTE-M Button Plus
  • Wio LTE M1/NB1(BG96)

※ SORACOM LTE-M Button powered by AWS では本機能をご利用いただくことはできません

4. ご利用料金(予定)

月額50円/回線(750リクエストを含む)

750リクエスト以降は0.15円/リクエストとなります。

5. 利用開始方法

SORACOM ユーザーコンソールから SIM グループのパラメータとして「簡易位置測位機能」を ON に設定します。

設定された SIM グループの plan-KM1 回線のみを対象に位置情報が連携されます。

6 . ウェブサイト

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp/services/air/cellular/

7. 注意事項

位置情報の精度を保証するものではありません。

本サービスは plan-KM1 を利用した回線のみでご利用いただけます。

本サービスは SORACOM LTE-M Button for Enterprise および SORCOM LTE-M Button Plus 等のボタンが押されたタイミングでの概位置情報を取得します。デバイスの移動に追従する位置情報の取得といった用途に対しては従来の GPS 機能等をご利用ください。

nified Endpoint 宛の通信をご利用時のみ位置情報が連携されます。(SORACOM Beam, Funnel, Funk, Harvest個別のエンドポイント宛の通信では位置情報が連携されません)

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