プレスリリース

PRESS RELEASE

遠隔からセルラー経由でアルゴリズムを更新可能なエッジ処理カメラ「S+ Camera Basic」を開発 「S+ Camera トライアルパッケージ」を提供開始

株式会社ソラコムは、 SORACOM Air のセルラー通信搭載で、設置しやすく、遠隔からプログラム書き換え可能なエッジ処理カメラ「SORACOM Plus Camera Basic (以下、S+ Camera、サープラスカメラ)を開発し、2019年7月2日より「S+ Camera トライアルパッケージ」として提供開始します。

昨今、ネットワークカメラの需要は伸びており、安全保安のための映像記録だけではなく、映像解析することで、物流や販促、新たなサービスに活用する動きがあります。しかし、ネットワークカメラの活用は、カメラの選定、手配、通信ネットワーク機器との組み合わせ検討及びネットワークの契約、解析するための用途別プログラムの準備、さらには現地でのネットワーク設定・設置作業など、様々な課題を解決する必要があり、導入を開始する上で多くの時間と手間とコストが必要でした。

エッジ処理カメラ「S+ Camera」は、これらの現場での課題解決のノウハウを活かして、エッジ処理カメラを迅速に導入できます。エッジ処理基板としてRaspberry Pi をベースとし、通信モジュール、SIMカード、カメラ、電源を一体化し、電源を入れるだけで通信も含めて稼働する安価な初期パッケージが用意されています。筐体の特徴として、すぐに現場に配置できるようにマウントが用意されており、カメラのレンズは回転可能で解析対象に向けやすくなっています。

本カメラのアルゴリズムは、遠隔からセルラー経由で更新可能になっており、ウェブコンソールから管理できます。7月2日時点では、”リファレンスアルゴリズム”として「定期画像アップロード」をソラコムからご提供します。用途に合わせたアルゴリズムが必要なケースでは、独自に開発したアルゴリズムをS+ Camera に書き込むことが可能です。

ソラコムのパートナープログラム「SORACOMパートナースペース」には、500社以上のパートナー企業がおり、今後ソラコムおよびソラコムのパートナーから様々なアルゴリズムが提供される予定です。

7月2日より「S+ Cameraトライアルパッケージ」を提供します。このパッケージは「S+ Camera Basic」 5台、3ヶ月のサービス利用費用(SORACOM各種サービス利用費用)、S+ Camera活用へ向けた1 day トレーニング(オンサイト x 1日)、S+ Camera スタートコンサルティング(8時間相当)を含みます。

なお、本カメラは、IoT プラットフォームSORACOM の最新サービスを用いたリファレンスモデルとなっています。このリリースに合わせて、新サービスとして、エッジプロセッシングサービス「SORACOM Mosaic」を提供開始します。「SORACOM Mosaic」はエッジ処理デバイスを統合的に管理するサービスです。リモートからのエッジ処理デバイスのセットアップや 管理、ファームウェアのアップデートやアルゴリズムの更新などソフトウェア管理の課題を解決します。S+ Camera は、SORACOM Mosaic を活用することで、エッジ処理カメラに対するリファレンスアルゴリズムの更新やカメラの管理・操作を可能としています。

株式会社ソラコムは、世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会を目指し、「SORACOM」プラットフォームを通じて、SPS パートナー企業とともに IoT のビジネス活用の障壁を下げ、お客様企業における多くの IoT 活用事例の創出に貢献していきます。

ベータ版をご利用頂いたお客様からのエンドースメント

日本郵便株式会社

この度の、「S+ Camera」の提供開始を歓迎いたします。日本郵便では「S+ Camera」を物流倉庫の混雑度可視化に活用しています。カメラを設置するだけで各倉庫の稼働状況を可視化することができ、各倉庫に迅速に展開するとともに、特に繁忙期の稼働状況の確認に大いに効果を発揮しています。今後、他の分野での活用が進み、さらなるプログラムの拡充・進歩に期待しています。

日本郵便株式会社 郵便・物流業務統括部長 三苫 倫理氏

CCCマーケティング株式会社

「S+ Camera」の提供開始をお喜び申し上げます。CCCマーケティングは「S+ Camera」と独自に開発したアルゴリズムを利用して店舗内の環境情報を収集する検証を行っています。ワンパッケージでデバイスとソフトウェアが提供されているため、短期間で検証を進めることができています。また、一度に複数のデバイスへ展開できることから、複数の店舗への展開も容易になることと期待しています。

CCCマーケティング株式会社 データベースマーケティング研究所 技術開発チームリーダー三浦 諒一氏

「S+ Camera(サープラスカメラ)」詳細

1. 販売開始日

2019年7月2日
※ トライアルパッケージとしての提供

2. 特徴

  • セルラー回線搭載で電源に挿すだけで利用開始可能
  • Raspberry Pi を内部基板として利用
  • 約300gと非常に軽量、汎用な取り付け器具の利用で簡単に設置
  • リモートからデバイス側の処理アルゴリズムの設定が可能

3. 3. ユースケース

  • 店内の人の導線分析
  • 定期画像アップロードによる定点観測
  • 倉庫の混雑度の可視化
  • 来店者の年齢、性別、リピーター判定
  • 動態検知機能付き監視カメラ

4. ハードウェアの主な仕様

デバイス名 S+ Camera Basic
通信規格 LTE (Quectel EC21-J)
アンテナ 内蔵型アンテナ
カメラ 800万画素
重量     約300g

5.提供形式

「S+ Camera トライアルパッケージ」は、S+ Cameraの導入をお考えのお客様のためのトライアルパッケージです。

S+ Camera トライアルパッケージでは以下を提供します。

  • 「S+ Camera Basic」 5台
  • 3ヶ月のサービス利用費用(通信費用およびSORACOM各種サービス利用費用)
  • S+ Camera活用へ向けた1 day トレーニング(オンサイト x 1日)
  • S+ Camera スタートコンサルティング (8時間相当)

費用
98万円(税別)

利用方法
ウェブサイトからからお申込みください

S+ Camera トライアルパッケージに含まれるリファレンスアルゴリズム
● 画像定期アップロード
カメラから取得した画像を定期的にHarvestに送信
送信間隔などをリモートから更新
アプリの再起動処理
メモリ状況などのデバイス状況のモニタリング

※ 追加アルゴリズムの開発をご希望の場合はお問い合わせください。

6. ウェブサイト

サービス詳細・料金体系:https://soracom.jp//soracom_plus/s+camera_basic/

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