プレスリリース

PRESS RELEASE

ソラコム、松尾研究所とIoT分野におけるLLMの 活用を研究・推進する「IoT x GenAI Lab」を設立

株式会社ソラコム(本社:東京都港区、代表取締役社長 玉川憲)は、東京大学大学院工学系研究科松尾研究室とビジョンを共有し、AI技術の社会実装に強みを持つ株式会社松尾研究所(所在地:東京都文京区、代表取締役 川上登福)とともに、ChatGPTに代表されるGenerative AI(生成AI、以下、GenAI)とLLM(大規模言語モデル)のIoT分野での活用を研究・推進するチーム「IoT x GenAI Lab」を設立しました。

「IoT x GenAI Lab」は、IoT分野において、GenAI、LLMという技術エリアに特化し、顧客ニーズに基づくユースケースの調査や新価値創造への探求を行います。GenAI、LLMの技術動向と利用方法を継続的にリサーチし、IoTサービスへ反映することで顧客課題を解決することをミッションとしています。

活動範囲としては、IoT分野におけるGenAI、LLMを用いた技術検証やプロトタイピング、新たなプロダクトの開発をおこなうとともに、ユーザー企業向けのプロジェクト支援を視野に入れています。

ソラコムは「IoTテクノロジーの民主化」を掲げ、IoTを軸に最新技術をより使いやすく提供することで、多くの活用事例とイノベーションの創出を目指します。

株式会社松尾研究所様

「株式会社松尾研究所は、様々な産業の企業と協力して、アカデミアで生み出された先端技術の社会実装を進めています。昨今注目を集めるChatGPTに代表される生成系AIは、急速な技術進歩により、産業界への多大なインパクトをもたらすことが予想されています。IoT分野における先駆的な企業であるソラコムと、センサーやデバイスから得られる膨大なIoTデータを生成型AIで有機的に活用するための共同研究ができることを嬉しく思います。」

株式会社松尾研究所 取締役 鈴木慎司氏

株式会社ソラコム

「世界中のお客様のIoTによるイノベーションを支援するプラットフォームを提供する中、様々な機器から集まる多種多様なデータのまだ見ぬ活用の可能性は無限にあることを実感しています。GenAIを活用することで、データの解析の自動化や深化はもちろん、人間の想像を超えたモノゴトの連携や、相互作用を発見できる可能性があります。株式会社松尾研究所様と設立したIoT x GenAI Labにてお客様とともにGenAIのIoTにおける活用を模索することで、世界中のヒトとモノが共鳴する社会の早期実現を目指していきます。」

株式会社ソラコム 最高技術責任者CTO 安川 健太

Generative AIとLLM

GenAIは、AIの一種であり、コンピュータが学習したデータを元に、クリエイティブなデータを生成する技術です。生成されるデータには、テキスト、コード、画像、動画、音声などが含まれます。GenAIアプリケーションの多くは、LLM(大規模言語モデル)を活用しています。

LLMの一例として近年注目を集めているChatGPTがあり、人間の言葉を理解して質問に答えられるという特徴から、すでに多くの人の仕事に役立っています。「人類が機械に言葉で意図を伝えられる」という新しいインターフェースを生み出したともいえます。

IoTに特化したLLMの取り組み

IoT関連のプロダクト、サービス領域において、GenAI/LLMのテクノロジーを活用することでさまざまな課題が解決する可能性があります。

周辺技術が成熟し、センサーやデバイスから収集されるIoTデータは加速度的に増加しています。これらのデータを基にLLMを活用することで、新たなインサイトを得る、異常を発見する、データの欠損を推測する、構造化データに落とし込むなど、今まで人手で行うと多くの時間や専門知識を要していた分析作業をスピーディに実施できる可能性があります。

また、今後は深層学習技術との組み合わせにより、画像や映像などの構造化の実現も予想され、IoTシステムから取得できる様々なデータのさらなる活用が期待されています。IoTによるデータ収集と、GenAI、LLM関連のAPIの適切な組み合わせにより、顧客の課題解決へとつなげていきます。

ソラコムにおけるGenAIの活用

ソラコムでは、すでに社員の業務での生産性向上にGenAIを取り入れています。

  • 2023年3月:社内向けに「ChatGPT活用支援」として、全従業員にChatGPT Proの費用サポートを開始
  • 2023年4月:社内のSlack上へChat GPT APIを組み込み、全従業員が手軽かつシームレスに業務にGenAIを活用できる環境を提供
  • 2023年6月:社内FAQを対話形式で情報提供する仕組みを運用開始

IoTプラットフォームSORACOMにおける、GenAIの活用

本日発表したSORACOMのサービス「SORACOM Harvest Data Intelligence」では、IoTデータに対して「AIに聞く」ボタンを押すことで、ChatGPTを活用しデータの異常値やトレンドについての洞察・分析を得られる機能を提供しています。

詳細:https://soracom.com/ja-jp/news/20230706-ai-analyzes-iot-data/

■株式会社松尾研究所について 

株式会社松尾研究所は国立大学法人 東京大学 工学系研究科 松尾研究室に伴走し、大学を中心としたイノベーションを生み出す「エコシステム」を作り、大きく発展させることを目的に設立された研究所です。松尾研究室の「研究」の成果・技術の「開発・実装」を行い、広く社会に普及を目指し、日本の産業競争力の向上に貢献しています。

■株式会社ソラコムについて

IoTプラットフォームSORACOMを通じてIoT通信とインターネットに「つなぐ」システム構築に必要なサービスを提供しています。SORACOMの利用で、少ない初期費用でIoT活用のアイデアをスピーディに実現でき、20,000超の様々な業界・規模のお客さまがビジネスの進化に利活用しています。

ソラコムコーポレートサイト https://soracom.com

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ソラコム   広報担当/田渕
E-mail:pr@soracom.jp

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